コラム FM小田原 ワクチン接種
ワクチン接種について
担当 河井 有弘(かわい動物病院)
ワクチンについて、わかりやすく解説したいと思います。
まず、ワクチンとは?
・・・病気を治すお薬ではなく、病気を予防するためのお薬のような物です。
病気になる前に注射することで、その病気に対する抵抗力をキープしておきます。
そうすることで、いざウイルスなどの病原体が体に入ってきても、すでに出来ている抵抗力で病原体をやっつけられるという訳です。
どんな病気が予防できるの?
・・・1度ワクチンを接種した方でしたら、動物病院などで発行されたワクチン証明書を見てみると、細かい字ですが、病気の名前がちゃんと書かれています。
わんちゃんの場合は、ジステンパー、パルボウイルスなど、ねこちゃんの場合は、猫カゼや白血病など、命に関わる病気をワクチンで予防できます。
1本の注射で、5種類、8種類など、多くの病気を予防できる混合ワクチンもあります。
ワクチンはいつ接種するの?
・・・混合ワクチンの場合は、小さいうちに、生後2ヶ月、3ヶ月の2回以上で、大人になれば、基本的に年1回接種すれば抵抗力を維持することができます。
ただ、現在ワクチンには多くの種類があり、物によって接種時期に違いがあることがあります。
高齢だけどうけないといけないの?
・・・高齢になると病気が移らなくなる訳ではありません。
逆に、若い頃は何でもなかったのに、高齢で免疫力が落ちてくると、病気にかかりやすくなりますし、症状も重くなることもあります。
罹りつけの先生と相談して頂き、可能であれば接種したほうが、安心だと思います。
まとめ
ワクチンは、病気の予防には不可欠な物です。
病気になってからではなく、元気な時からいざというときの準備をしておかなければなりません。
必要な予防が出来ないと、病気をもらってしまって苦しむだけではなく、他の子に病気をうつしてしまう感染源になってしまう可能性もあります。
さらに病気にかかると、その子だけではなく、看病する側にとっても非常につらい事です。少なくともワクチンで予防できる病気で苦しむことが無いようにしっかり予防することをお勧めいたします。