小田原市・湯河原町・箱根町・真鶴町・南足柄市・開成町・大井町・松田町・山北町・中井町の獣医師で構成される団体です。

トピックス

トピックス

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2021年

開成町と小田原獣医師会 災害時のペット救護活動で協定締結

2021年3月25日

 小田原市、箱根町、南足柄市に続き、開成町は小田原獣医師会と災害時の動物救護活動に関する協定を締結した。
画像の説明
写真右、府川裕一(ふかわ ゆういち)開成町長
写真左、渡邊貴靖(わたなべ たかやす)小田原獣医師会会長

2020年

南足柄市と小田原獣医師会 災害時のペット救護活動で協定締結

2020年3月18日

 小田原市、箱根町に続き、南足柄市は小田原獣医師会と災害時の動物救護活動に関する協定を締結した。

画像の説明
写真左、加藤修平(かとう しゅうへい)南足柄市長
写真右、渡邊貴靖(わたなべ たかやす)小田原獣医師会会長 

2019年

箱根町と小田原獣医師会 災害時のペット救護活動で協定締結

2019年3月20日

 小田原市に続き、箱根町は小田原獣医師会と災害時の動物救護活動に関する協定を締結した。

画像の説明
写真右、山口昇士(やまぐち のぶお)箱根町長
写真左、飛田邦之(ひだ くにゆき)小田原獣医師会会長 

2017年

小田原市と小田原獣医師会 災害時のペット救護活動で協定締結

ポスト 2017年3月31日号

 小田原市は3月16日、小田原獣医師会(足立衛紀会長)と災害時の動物救護活動に関する協定を締結した。
 大規模災害が発生したとき、避難所におけるペットの受け入れについては課題の一つ。この協定では、被災動物の収容・管理・治療、避難所での動物の健康相談や公衆衛生上の指導などについて、相互に協力しあうことが定められている。
 また、市では同会と協議を重ね、「広域避難所におけるペットの受け入れガイドライン」も作成した。動物を連れて避難する際には、原則として飼い主がケージや餌などを用意することや、受け入れ態勢におけるそれぞれの役割などがまとめられている。
締結式で足立会長は、安心して避難するために「ペットの飲み水や食べ物の確保、ケージの準備やしつけなど、前もって準備しておくことが大切」と話した。

2015年

野良猫飼育に補助金 ~次年度予算案に盛込み

タウンニュース 2015年3月21日号

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2013年

最重要記事ダニがウイルス媒介、山口で女性死亡…国内初

2013年2月1日 読売新聞

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 厚生労働省は、森や草むらにいるマダニを媒介にして感染するウイルスが原因の病気で昨秋、山口県内で女性が死亡していたと30日発表した。
 このウイルスによる死者の確認は国内初。ウイルスの感染能力は高くないとみられる。

 この病気は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。女性は熱や嘔吐おうとなどで入院。血小板と白血球が大幅に少なくなっており、血が混じった下痢が続き、約1週間後に死亡した。国立感染症研究所が調べたところ、臓器などからウイルスの遺伝子が検出された。

 マダニにかまれて発症した例が中国で確認されているが遺伝子が違うため、ウイルスは以前から国内にあった可能性が高いという。同省は「万が一かまれて、熱が出るなどの異常を感じた場合は病院で診察を」と呼びかけている。

(2013年1月30日19時26分 読売新聞)

 この西湘地域にはマダニの感染がとても多くみられます。獣医師会会員病院では、以前からノミやダニの予防を勧めてきましたが、今後よりいっそう予防の啓発に努めてまいります。
 詳しくは”コラム FM小田原”のノミ・マダニの予防を参照してください。

2011年

被災者心のケア、セラピー犬もお手伝い

2011年6月2日 読売新聞

 被災者の心のケアをしようと、「国際セラピードッグ協会」(東京都中央区)が今月中旬から「セラピードッグ」を連れた被災地巡りをスタートする。

 犬たちの無償の愛情が被災者の心を癒やすことが期待されており、同協会はこれを機に定期的に被災地を慰問する。

 同協会はすでに5月1日から3日にかけて宮城県石巻市と女川町の避難所を訪問した。同町の避難所になっている老人介護施設では泣きながら犬を抱きしめる人の姿もあったという。

 今月中旬に予定している被災地巡りはセラピードッグ5頭と6人のスタッフが3台のバスに分乗し、宮城県から青森県まで避難所や仮設住宅を半月かけて回る。5月の訪問の際に被災者から「ぜひまた来てほしい」という声が多かったことを受け、同協会は今後数年間は半月間の被災地訪問を定期的に続ける。

 セラピードッグは同協会代表で音楽家の大木トオルさん(60)が渡米中にその存在を知り、1976年に日本に持ち込んだ。犬たちは保健所や動物愛護センターで殺処分前のところを引き取られてきたケースがほとんどだ。同協会が2年半、45課程の厳しい訓練を行った末にセラピードッグとして認定する。同協会には現在31頭のセラピードッグがおり、更に30頭が訓練中。全国の老人ホームや介護施設などを訪問し、年間1万2000人と触れ合う活動を続けている。

 大木さんは阪神・淡路大震災の際も被災地にセラピードッグを派遣している。避難所での集団生活が終わり、仮設住宅に入居して孤独死したり、自死を選んだり、悲しい現実を数多く見てきた。「食べ物、住宅などハード面の支援はもちろん必要だが、家族を失うなどした被災者の心をケアしなければならない。阪神・淡路のような事態を繰り返したくない」と訴える。

 被災地では皆が拍手で迎え、去るときには「次はいつ来てくれるのか」と涙で見送ってくれるという。大木さんは「犬たちの無償の愛情は被災者の心を癒やすことができる。スケジュールは厳しいが、できるだけのことをしたい」と話している。

短足犬はただ1つの遺伝子変異が原因?

2011年1月20日

 ダックスフントのような脚の短い犬種を発現させる遺伝子が新たな研究で特定された。陽気な性格で日本でも人気の高いダックスフントだが、あのずんぐりした短い脚を形成する遺伝子には、ヒトの低身長症をはじめ、さまざまな進化の鍵が隠されているという。

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 アメリカのメリーランド州にある米国国立ヒトゲノム研究所の遺伝学者ハイディ・パーカー氏らは、76犬種を比較検討し、脚の長さに関わる遺伝子の分析を行った。

 その結果、ある1つの遺伝子の変異によって多くの短足犬種が生まれたことが突き止められた。「この変異は、はるか3万年前に起きたようだ」と同氏は話している。ただこの変異が広まる過程で、人間による品種改良が果たした役割は不明だ。

「変異した遺伝子は短足犬種20種のうち19種に認められ、コーギーやダックスフントなど最も短足の犬種は共通の祖先から枝分かれしたことがわかった。身体的特徴の違いは、遺伝子上の小さな変異が長い時間積み重なってできると考えられているが、今回発見された変異はたった1つで大きな変化をもたらした可能性がある。犬の大きさや姿かたちは多岐にわたっているが、もとになる遺伝子上の主要な変異はわずかであり、その1つを解明できたのではないか」と同氏は指摘する。

 発見された遺伝子の変異は、犬以外の種にも関わりがあるという。「ヒトをはじめとする他の種にも、たった1つの変異でこのように大きな身体的変化を引き起こす遺伝子が存在するはずだ」。

 同氏によると、ヒトにも短足犬種の遺伝子に相当する「線維芽細胞増殖因子-4(FGF4)」という遺伝子が存在する。ただし、ヒトの四肢の短縮にFGF4が影響を与えているかどうかは、現時点ではまだ明らかになっていない。ヒトの小人症の一種である軟骨低形成症の約3分の2には、FGF4とは別のFGF3という遺伝子が関与していることがわかっている。

 しかし、同氏は次のように述べている。「つまり、残り3分の1以上のケースに関しては遺伝子的原因が不明ということだ。今回特定された遺伝子FGF4は犬に関連するものだが、低身長症の原因を解明する手掛かりにもなるのではないかと思う」。

 この研究は「Science」誌の7月17日号に掲載されている。

2010年

肉球応援団結成イベント

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 映画『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』の公開記念イベント、その名も「肉球応援団結成イベント」が17日、東京・スペースFS汐留で行われ、ソフトバンクのCMでお父さん犬として大活躍中のタレント犬、カイ君が登場した。小倉優子とガッツ石松の二人も参加したイベントには、6月に生まれたばかりのカイ君の子どもたち、そら君とゆめちゃんも駆け付け、公の場での初披露となった。

 小倉はオスのトイプードル2匹を飼う大の犬好きとあって、カイ君との初対面、そしてそら君やゆめちゃんのかわいらしさに大感激の様子。犬派として「家に帰ってきたとき『おかえり』ってシッポを振りながら出迎えてくれるところがいい」と犬の魅力を熱く語っていた。

 一方、家では猫を飼っているガッツは、「誰に何を言われても、知らんぷり。この年になると、そんな猫の人生がいいなって思えるよ」と猫のマイペースぶりが気に入っていると話した。そんなガッツは小倉に対して、「そういえば、あなた、どっかの星から来たんだっけ?」といきなりの変化球発言。すでに昨年、こりん星キャラからの卒業を表明している小倉は、「それ、去年で卒業したんです。今は地に足を着けて頑張っている」と苦笑しながらコメント。猫顔負けのマイペースぶりを発揮するガッツだった。

 『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』は大ヒット映画『キャッツ&ドッグス』(2001)の続編。今回は世界征服を企む邪悪な猫スパイ、キティ・ガロアを倒すため、天敵同士の犬と猫が一時休戦しタッグを組む姿をコミカルに描く。実写とCGアニメーションを駆使したかわいらしい動物たちの活躍が見どころだ。

映画『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』は8月21日より丸の内ルーブルほか全国公開(3D+2D日本語吹き替え版同時公開)

環境省が犬・猫の飼い方ガイドライン

2010年4月11日

 環境省は15日までに、住宅密集地での犬や猫の飼い方に関するガイドラインをまとめた。一般の飼い犬、飼い猫の扱い方やマナーに加え、飼い主がいない猫に不妊手術をした上でボランティアが世話をする「地域猫」に対する取り組み方も示しているのが特色。今後、地方自治体の飼育ルールづくりに生かす。

 指針は「犬や猫の起こしたトラブルはすべて飼い主の責任」と明記。マンションなどの集合住宅では建物の管理規約を順守し、上下左右の部屋の住民にもペットがいることを連絡するよう呼び掛けている。またエレベーターに乗るときに抱きかかえることができる中小型種や、鳴き声やしつけの問題が少ない品種を飼うよう勧めている。

 地域猫については「野良猫を排除するのではなく、地域住民が飼育管理することでトラブルを無くすための試み」と評価。ただ「一方的に行えば人間同士のトラブルの原因になりかねない」として猫嫌いの人を含めた住民の合意が必要と指摘、活動の代表者を決め、苦情も真摯(しんし)に受け止めるよう求めている。

 国内の犬、猫の飼育数は約2700万匹に達する一方で、市街地を中心にトラブルも多発。環境省は2006年に策定した動物愛護管理基本指針に基づきガイドラインを策定していた。

酒匂川河口にシカの群れ

2010年03月15日 朝日新聞

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 小田原市の酒匂川河口に14日午前9時半ごろ、シカの群れが現れ、市内の会社員高橋政文さん(62)が撮影に成功した=写真。シカがいたのは相模湾沿いの西湘バイパスと国道1号との中間の中州。高橋さんは趣味の洋凧(ようだこ)を右岸の河原で揚げていたところ、近くにいた人が「シカがいる」と声を上げたため、カメラに収めた。

 高橋さんによると、シカは6頭の群れで、いずれも角がないことからメスらしい。上流から海側に移動した後、また上流側に戻っていった。この間1時間ほど。川の水を飲む光景もあった。「20、30メートルの距離に近づいてカメラを向けても逃げず、こっちを見ていました」と高橋さん。

 酒匂川河口ではここ数年、草が枯れて見通しのよくなる冬場、シカの目撃情報が相次いでおり、定住している可能性が強い。県や市は、幹線道路の橋のたもとに看板を立てるなどして「シカ注意」を呼びかけている。

駅長「たま」、執行役員昇進「にゃお」と鳴く

2010/1/3 YOMIURI ONLINE

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 和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)のスーパー駅長、三毛猫の「たま」が3日、同社の執行役員に昇進し、同駅で小嶋光信社長から辞令が手渡された。

 同社ホームページの役員欄にも、たまの名が明記された。

 たまには金帯が1本増えた駅長帽と「執行役員」と書かれたメダルが贈られ、集まったファンら約100人を前に「にゃお」と声をあげた。

 PR効果などが評価され、駅長就任からわずか3年というスピード出世。小嶋社長は「次は社長の座が危ないかも」。

(2010年1月3日19時17分 読売新聞)

2009年

派犬社員、癒やし系

讀賣新聞

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 在宅介護会社のペット派遣事業で、高齢者福祉施設に到着したワンちゃん。
 なでられたり、おやつをもらったりしながら、約1時間、お年寄りを和ませた。その日限りのあるじにも仕える現代版「ハケン伝」。(千葉県市原市で)

飼い犬25%が日本脳炎に感染 媒介の蚊、人にも危険

2009/11/01 朝日新聞

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 全国の飼い犬の4匹に1匹が日本脳炎に感染しているとの調査結果を、山口大の前田健教授らがまとめた。豚から人や犬にウイルスを広げる蚊が、養豚場周辺から市街地まで飛んでいるためのようだ。犬から人には感染しないが、媒介する蚊が身の回りにいて、人への感染拡大の危険性を示すものとして、専門家は注意を呼びかけている。

 西日本に多い日本脳炎は体内でウイルスが増える豚の血を吸った蚊を介して、人などに感染する。犬や人からは蚊を介しても人に感染しない。感染者の発病率は1%以下だが、重症化すると高熱、意識障害を起こす。脳症になると2~4割が死亡する。感染した犬が発症した例は報告されていない。

 前田教授(獣医微生物学)らは06~07年に47都道府県の動物病院にかかった犬652匹の血液をとり、日本脳炎ウイルスの抗体ができているか調べた。その結果、25%に抗体があり、感染していた。

 地域別では、四国が61%で最も多く、次いで九州が47%だった。ほかは中国26%、近畿23%、関東17%。市街地で24%、住宅地で21%の犬が感染、室外犬は45%、室内犬も8%が感染していた。

 ウイルスを運ぶコガタアカイエカは30キロ移動するため、豚の血を吸った蚊が都市部まで飛んでいるようだ。

 ワクチンの集団接種により60年代に感染者は激減し、最近の感染者は年間数人しかいない。ワクチンの副反応による重症者が出たことで、05年に厚労省は接種を積極的に勧めることをやめ、現在は大半の子が受けていない。

 感染で重症化すれば、効く抗ウイルス薬がないため、解熱剤で熱を抑え、炎症を抑える薬を使う。ワクチンは今年から、副反応が出にくいとされる新しいタイプも使えるようになった。

 前田教授は「今後、ワクチンを打っていない子どもを中心に感染が広まる可能性もあり、警戒が必要だ」と話す。(坪谷英紀)

ゾウ「ウメ子」逝く=神奈川

2009/9/17 時事通信社

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 小田原市の小田原動物園で飼育されていた国内最高齢のインドゾウ「ウメ子」(写真、市提供)が17日朝、死んだ。
 人間の年齢で100歳に当たる推定62歳。飼育舎の中で倒れて動かなくなっているのを飼育員が見つけた。

※小田原城址公園のウメ子は、小田原獣医師会会員の伊藤 功獣医師が昔から診察していた子でした。

『HACHI 約束の犬』公開

2009/8/8

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 アメリカ東海岸。郊外のベッドリッジ駅で寒い冬の夜に、大学教授のパーカー・ウィルソンは迷い犬になった秋田犬の子犬を保護した。妻ケイトの反対を押し切って、飼い主が現れるまで子犬を飼うことにしたパーカーは、子犬の首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づける。パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していったハチは、やがて朝は駅まで見送りに行き、夜は迎えに行くようになっていく

客は犬猫「ペット・エアウェイズ」就航

2009/7/16 讀賣新聞

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 【ニューヨーク支局】米国で、飼い犬や猫などのペットだけを乗せる専門の航空会社「ペット・エアウェイズ」が14日、運航を始めた。

 ニューヨークやシカゴなど5都市を結ぶ路線で就航。ペットは専用のボックスに入り、飛行中は「客室乗務員」が15分ごとに見回る。搭乗前の散歩や、途中の空港での「お風呂休憩」のサービスもある。飼い主は到着地でペットを出迎える。これまで、ペットが貨物扱いされることに不満な愛犬家らの人気を呼び、予約は2か月先まで埋まっているという。

ペットフードの相談急増「食べて死んだ」の訴えも

2009/5/14 スポニチ Sponichi Annex ニュース

「犬や猫の具合が悪くなった」などペットフードの品質に関する相談が、2007年度から従来の約3倍に増え、食べて死んだとの訴えも増加していることが14日、国民生活センターのまとめで分かった。同年、米国でメラミン入りのペットフードによる被害が相次いだ影響とみられる。

 過去五年間に全国の消費生活センターに寄せられた犬・猫用ペットフードの安全性に関する相談は、計552件。04―06年度は50件台で推移していたが、07、08年度は約190件と3倍以上に増えた。

 最も多かったのがペットの体調不良に関する相談で計204件。国民生活センターは「商品と症状の因果関係は明らかではない」としているが、中には「キャットフードを食べた3匹の飼い猫が直後に嘔吐し、1匹は死んだ」など死につながったという訴えも計32件あり、やはり07年度から急増。金属片などの異物混入、腐敗・カビなどの相談も多くあったという。

 有害なペットフードの製造や販売を禁じる「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」が六月から施行され、「法律で商品の規格や表示などは整備される」と同センター。「メーカー側の対応に問題があれば、消費生活センターに相談を」と呼び掛けている。

オバマ家の愛犬お披露目、「私にも友ができた」と大統領

2009/04/14 ロイター

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 オバマ大統領一家の飼い犬となる「ボー」が14日、ホワイトハウスに到着し、報道陣に披露された。世界で最も有名な犬となったボーは、通常よりも多く集まった報道陣を気にする様子もなく、オバマ一家と南庭での散歩を楽しんだ。 

 オバマ大統領は「ワシントンで友が欲しければ、犬を飼え」というトルーマン元大統領の有名な言葉を引き合いに、「時間がかかったが、ついに私にも友ができた」と冗談を飛ばした。

 また、突然走り出したボーに引っ張られる様子を見た記者から、誰が散歩の主導権を握るかを問われると、大統領は「散歩は家族が順番に担当する」と返答。寝る場所については、「私のベッドの中ではないが」ホワイトハウスの中になると話した。

美犬の基準、愛らしさより健康重視に 英団体変更

2009/02/12 朝日新聞

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 しわくちゃ顔でほおが垂れ、鼻ぺちゃ。こんなブルドッグの姿が変わってしまうかもしれない。人の好みの純血犬をつくろうと交配を繰り返した結果、犬の健康に問題が出始めたため、英国の愛犬家団体が犬の審査基準を健康重視に変えた。人が、数百年にわたってつくってきた純血犬の美の基準が変わりそうだ。
 この団体は世界最古の愛犬家団体、英ケネルクラブ(KC=1873年設立)。英国ゆかりのブルドッグやラブラドルレトリバーなど76犬種の審査基準のうち209項目の変更を決めた。3月に英国で主催する世界最大級のドッグショー「クラフツ」で新基準を適用する。
 日本をはじめ、84の国・地域が加盟する国際畜犬連盟(FCI)には約340種の純血犬が登録されている。KCは未加盟だが、FCIは犬の原産国の基準を重視するため、KCの基準変更の影響は大きい。
 各国のブリーダーや愛犬家はそれぞれの国のケネルクラブが催すドッグショーで優勝できる犬づくりをめざして交配を計画するため、審査基準が変わると犬のスタイルは徐々に変わることになる。
 犬は、近親間や若齢間での交配を繰り返すと、体の末端の萎縮(いしゅく)が起こる。人の好みで、鼻がぺちゃんこになったブルドッグやパグはその代償として呼吸困難気味で体温調節が苦手だ。それでも、しわやほおのたるみなどの特徴を誇張する交配が続き、重い障害が問題になってきた。
 このため、KCは5年前から基準変更の検討をしていた。新基準では、ブルドッグはほおの垂れ下がりを減らし、少し長めの脚、やや細めの体を求めた。厚い毛に覆われているチャウチャウは「毛が多すぎることで活動が妨げられず、いつも自由に動け、暑さで苦しまないように」の記述を追加。ダックスフントは目などの障害が遺伝的に出やすい白斑の入ったダブルダップルという毛色の犬は認めないとの規定を盛り込んだ。
 日本のジャパンケネルクラブ(JKC)で犬の基準を検討する福山英也・ヤマザキ動物看護短大元教授は「人は犬に芸術性も求めており、犬の健康とのかねあいは難しい。しかし、FCIが基準変更に動けばJKCも検討せざるをえない」と話している。 (本多昭彦)

有害ペットフード防げ 緊急連絡網整備へ 農水・環境省

2009/01/20 朝日新聞

 ペットの食中毒情報を全国から素早く集めて対応するため、農林水産省と環境省は09年度から、緊急連絡網の整備に乗り出す。有害なペットフードが流通しないようにする狙いで愛玩動物用飼料安全性確保法が6月に施行されるのを受けて、食べ物による異常を早期発見できる態勢をペットフードでも整える。

 新しい連絡網「ペットフード・リスク情報ネットワークシステム」は、全国の獣医師をつないで情報を集める。ペットの異常を訴える飼い主から、症状や食べたペットフードの情報を得てシステムに入力。他の獣医師の情報で類似した事案があれば、両省が調査に乗り出す。有害物質が含まれるなど違反が見つかった場合は回収や販売中止を命じる。09年度に運用方法を検討し、早ければ10年度にも試行する。

 07年春に北米でメラミンが混入したペットフードを食べた犬や猫が大量死したのを受けて、政府は08年に安全法を制定。それまで業界の自主基準はあったが、国がペットフードの製造・表示方法に基準を定め、罰則を設けて取り締まれるようにした。

 ペットフードの安全性には消費者の関心も高く、両省が実施した国民意識調査では、約8割が「食品と同様か一般の商品以上の安全の確保を進めるべきだ」と答えている。

2008年

無責任な飼い主減らせ、自民議連が「ペット税」導入論

2008/12/28 讀賣新聞

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 自民党の動物愛護管理推進議員連盟(会長=鳩山総務相)は、犬や猫などの飼い主に課税する「ペット税」の導入に向けた議論を近く開始する。

 動物を飼ってもすぐに捨ててしまう飼い主を減らし、ペットを取り巻く環境改善につなげる狙いがある。議連では、ペットを購入する際に一定額の税金を全国一律で課すことを想定している。

 近年、ペットの飼い主が「飼うのに飽きた」などといった安易な理由で、ペットを捨てるケースが増えている。2006年度末時点で全国の自治体に引き取られた約37万4000匹の91%が殺処分され、社会問題化している。

 環境省はペットの引き取り数を17年度末までに約21万匹に抑える方針を打ち出しているが、財政難にあえぐ自治体は十分な対策を講じる余裕がないのが現状だ。この自治体の対策費の不足分を補う財源として、ペット税が浮上した。

 ペット税の税収は、〈1〉ペットと飼い主の特定につながる鑑札や体内埋蔵型マイクロチップの普及〈2〉自治体が運営する動物収容施設の収容期間を延長するための運営費〈3〉マナー向上の啓発運動費用――などに充てる方向だ。

 議連では、「ペット税導入には、動物愛護団体からも前向きな声が寄せられている。飼い主ばかりではなく、ペット業者にも『大きく育ち過ぎたから処分してほしい』といったモラルの低下が見られるという。新税導入で殺処分減少に効果があるかどうか、検討したい」としている。

「命大切に」地域で支援 釧路市動物園 障害もつトラのきょうだい

2008/12/03 産経新聞

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 北海道の釧路市動物園で飼育されているアムールトラの子供、タイガ(オス)とココア(メス)。四肢に障害を持ち、仮死状態で生まれたため母親から見放された2頭は、動物園スタッフによって育てられ、誕生から半年が過ぎた11月下旬“親離れ”した。地域では「命を大切にしたい」という思いから2頭の飼育を支援する動きが広まっている。(木村さやか)

≪動物園の決断≫
 「生まれてるみたいなんだけど…」

 5月24日、アムールトラのチョコ(推定4歳)が3頭の子を産み落とした。しかし、チョコは3頭に全く関心を示さない。死産と判断した飼育員が取り上げると、冷たくなり始めていたが、かすかに息をしていた。飼育員らがお湯で温めながら懸命のマッサージを続け、2頭が蘇生(そせい)した。それがタイガとココアだ。

 ところが、翌朝、山口良雄園長(57)は衝撃的な報告を受ける。「大変です。2頭とも脚がおかしいんです」。両前脚は湾曲、後脚はあぐらをかいたように交差していた。体重が300キロにもなる猛獣にとって脚の障害は致命的だ。

 手をかけて育てていいものだろうか…。山口園長らの当惑をよそに、2頭は力強くミルクを飲んでいた。生きようとする自然な姿を目の当たりにした山口園長は「将来、たとえ展示できなくても、生まれた命は大切に育てたい」。その言葉に異を唱える者はいなかった。

≪体重は20キロに≫
 8月に精密検査したところ、2頭は左大腿(だいたい)骨が変形、前脚、後脚の軟骨に異常が確認され、タイガには腰の骨の変形も見つかった。診断は「軟骨形成不全症」。効果的な外科治療法はない。

 飼育員たちは、タイガとココアのミルクタイムを利用して、関節が固まらないように脚のマッサージを続けた。そのかいあってか、10月末に園内で行ったレントゲン撮影では、問題の軟骨の「骨化」が少しだが進んでいた。

 飼育担当の大場秀幸さん(44)が近づくと、2頭はわれ先にと後脚で立ち上がり、鉄柵に前脚をかけて「グフ、グフ」と甘えた声を出す。「後脚で立ち上がるなんて、想像しなかったもんね。生命力だよね」と大場さん。

 2頭はともに体重約20キロに達した11月中旬、スタッフが直接手をかける飼育方法から「間接保育」に切り替え、“独り立ち”した。

≪3カ月で380万円≫
 「募金箱を置かせてほしい」「イベントを開いて募金を集めたい」。園内でみやげ品などを扱っているNPO法人「釧路市動物園協会」が7月、飼育費用を側面支援するため「頑張れタイガ・ココア」と銘打ったキャンペーンを始めると、市内の企業、商店からこんな申し込みが相次いだ。

 集まった募金は、開始から3カ月で約380万円。「タイガとココアのおかげでいい仕事をさせてもらってます」。同協会の田中芳美事務局次長(54)は感無量といった表情だ。

 園長補佐の獣医師、志村良治さん(57)は言う。「本来は生きられなかったはずの野生動物ですから、支援してくださる方々にも、決して擬人化してみてほしくはない。ただ、われわれには生かした責任がある。それなりの飼育をしなければと覚悟しています」

 タイガとココアは来年3月、介助設備を備えた新飼育舎で一般公開される。

犬の殺処分「引き続き行う」と環境相

2008/11/25 MSN産経ニュース

 元厚生次官ら連続殺傷事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職、小泉毅容疑者(46)がペットの犬を保健所に殺された恨みを動機にあげたことについて、ペットの殺処分の根拠となる動物愛護管理法を所管する環境省の斉藤鉄夫大臣は25日の記者会見で、「政治は、いかなる暴力も許さないという強い決意を表明すべきだ。今回の事件で躊躇(ちゅうちょ)することなく、動物愛護管理法の精神にのっとって引き続き執り行いたい」と述べた。また、関連する部署に安全に対しての注意喚起を促したという。

 同法では、飼い主の事情でペットを飼えなくなったり、負傷した犬や猫を見つけた場合、都道府県や政令市の保健所、動物愛護センターなどが引き取らなければならない。

 一方、鑑札や予防接種済票を装着していない犬は野良犬と見なされ、厚生労働省が所管する狂犬病予防法に基づいた扱いとなる。いずれも飼い主に返却されたり、新たな飼い主が現れない限り殺処分される。保健所は、2つの法律に対応している。

 環境省によると、動物愛護管理法が施行された昭和49年度は、約53万3000匹の犬が殺処分された。殺処分された犬の数は平成10年度には25万匹を割り、17年度は8万5000匹まで減り、この30年間で激減している。都市部に野良犬がいなくなったことなどが原因と考えられる。

 小泉容疑者がペットを殺されたと主張する34年前は、ちょうど動物愛護管理法の前身の動物保護管理法が施行されたころにあたる。

捕獲アライグマの半数がイヌジステンパーに感染(和歌山)

2008/10/14 yahooニュース

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 田辺市とその周辺で捕獲された特定外来生物アライグマの約半数が、過去に致死率の高い感染症を引き起こすイヌジステンパーウイルス(CDV)に感染していたことが、山口大学農学部獣医微生物学教室の前田健准教授(40)らの調査で分かった。旧田辺市内では60・3%という高い確率で感染していた。前田准教授は「予想以上に野生動物にCDVがまん延している」と話している。
 前田准教授は、田辺市稲成町のふるさと自然公園センターの鈴木和男さん(51)の協力で、2007年3月から5月に掛けて、田辺市でタヌキ7匹とイタチ1匹がCDV感染で死亡したことを確認した。CDVは多くの肉食動物に感染するため、同市でこの時期にCDVが流行していた可能性があると予測。07年6月~08年4月に捕獲されたり事故死したりしたアライグマやタヌキなどを対象に、感染して治った個体が体内に持つウイルス抗体の有無を調べた。
 この結果、アライグマ104匹中54匹(51・9%)から抗体の陽性反応が確認された。旧田辺市内では58匹中35匹が陽性だった。近畿の他地域の陽性率(30~34%)と比べても高く、田辺地域で最近、CDVが流行していたことが裏付けられたという。
 陽性個体はみなべ町や白浜町、印南町などでも確認された。タヌキは19匹のうち4匹(21・1%)が陽性で、タヌキの低い陽性率は、アライグマよりCDV感染に弱く死にやすいためではないかとみている。
 前田准教授は「ジステンパーは以前から日本の野生動物でみられたが、外来生物のアライグマが定着することで、流行の形態が変わってくる可能性がある」と指摘している。
 鈴木さんは「衰弱して動けなくなった野生動物を見掛けたら情報提供してほしい」と呼び掛けている。問い合わせはふるさと自然公園センター(0739・25・7252)の鈴木さんへ。
■イヌジステンパー
 感染初期は高熱や下痢、肺炎などの症状を示す。さらに病気が進行するとけいれん発作や震え、足のしびれなどを起こし死に至ることもある。感染動物の唾液(だえき)や尿などを吸い込んだり、接触したりすることで動物間で感染する。人には感染しないという。

サル被害 防止に隣県協定

2008/10/10 朝日新聞

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 湯河原町と隣接する静岡県熱海市をいったりきたりして出没するサルの群れの被害を防止するため、神奈川、静岡両県と熱海、湯河原の2市町が今月、協定を結んだ。人に飛びかかったり、物を盗んだりするケースが相次ぎ、これまでは両県でばらばらに追い払うなどしていたが、情報交換や捕獲での協力をする。(岡田宙太)

 神奈川県は県内を3地域に分け、野生のサルの調査をし、保護管理計画を作っている。
 昨年度の調査では小田原市、湯河原、真鶴、箱根町の西湘地域には5群111匹が生息。そのうち2群21匹が、湯河原と熱海をまたがって、県境を移動しているという。
 サルの被害は頻発している。歯をむき出して人を脅したり、人に飛びかかったり。八百屋の店先の商品や果樹園の果物を奪ったり、人家に入り込んだりするケースもある。
 西湘地域では昨年度154件の生活被害報告があった。このうち61件が湯河原。2年前にはお年寄りが飛びつかれて転倒して骨折する事態も起きたという。
 被害が出るたびに行政側は花火を使って追い払ったり、捕獲を試みたりするが、なかなか思い通りにいかない。千歳川をはさんだ熱海側も事情は同じという。
 3日に締結した協定では「個体群の維持、保護の視点から施策を行う」として、どこにいるか、どういう被害が出たかを同じ基準で定期的に情報交換する。捕獲許可が出た場合は、どんな加害行為があったのか、捕獲方法、捕獲後の処分方法を速やかに連絡する。
 また、追い払う場合、基本的に自分の地域で行い、境界を越えて逃げ込まないよう配慮することも明記した。

ペットは“我が子”です 新たなサービス続々と

2008/9/18 MSN産経ニュース

 イヌやネコ向けの新たなペットサービスが次々に登場している。酸素カプセルや“幼稚園”、そして“老犬ホーム”と、その内容は人間並みだ。こうしたサービスが増える背景には、人間関係が希薄になる中、その代わりにペットに対して「より濃い関係」を求める現代人の心情があるようだ。(渋沢和彦)

 ■酸素カプセル

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 東京都渋谷区にある商業ビルに入居するリラクセーションサロン「OWND(オウンド) Cafe」。透明な酸素カプセルの中で、イヌやネコが気持ちよさそうに眠っている。

 同店にはカフェが併設され、酸素カプセルは人間用(60分5250円)が3台、動物用(30分2000円)が7台置かれている。開店は昨年8月で、1日の平均利用者数は10人前後、イヌ、ネコは1日平均5、6匹。週に1度はやってくる“常連犬”も20匹はいるという。店の担当者は「ペットと飼い主がそれぞれカプセルに入るケースもよくある」と話す。

 酸素カプセルは、気圧を高めたカプセル内に横たわることで、体内に通常より多くの酸素を供給し、健康増進を図る器具。けがや疲労の早期回復、健康増進に効果があるとされ、有名スポーツ選手が愛用していることが報じられ、ここ数年の間に広まった。

 愛犬のヨークシャーテリア(4歳・メス)を伴い週1回利用するという世田谷区の女性会社員(29)は「初めは抵抗がありましたが、自分で体験したら気分がスッキリしたのでワンちゃんにも試しました。カプセルに入ると元気になるのがいい」と目を細める。

 ■幼稚園

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 東京都荒川区の住宅地で営業する「犬のようちえん」では、約100平方メートルの部屋でドッグトレーナーと一緒に子犬が元気に走り回っている。預かるイヌは、基本的に1歳以下で、3人のドッグトレーナーが面倒をみる。他のイヌと仲良くできるように集団行動を学ばせたり、電車や車の音、赤ちゃんや子供の声、電子レンジの音に怖がらないように慣らしたりする。

 預かったイヌ一匹一匹にそれぞれ連絡帳があり、その日に起きたことを記録し、飼い主に渡している。運営するドッグサロンベルジェによると、1日平均13匹ほどが通ってくる。

 オーナーの黒田純也さん(38)は「飼い主はペットをちゃんと育てる責任がある。われわれはそのお手伝いをしている」と話す。イヌの様子をDVDに録画し、飼い主に貸し出すサービスもあり、「子供の姿を見るように家族で楽しんでいるようです」と黒田さん。

 ■“老人”ホーム

 ペットフード工業会によると、平成19年度のペットの飼育数はイヌが約1252万匹、ネコが約1300万匹。「イヌの5割、ネコの4割が7歳以上で、高齢化が進んでいる」という。

 老いたイヌやネコを預かり、面倒をみる施設もある。昨年9月、栃木県日光市にオープンした「ペットリゾートカレッジ日光」だ。敷地面積約11万平方メートルというヒノキの林に囲まれた豊かな自然の中で、7歳以上の老犬12匹、ネコ4匹が4人のケアスタッフに介護され、余生を過ごしている。

 施設では、散歩や食事の回数などを飼い主と暮らした環境に近づけ、ストレスをかけないよう気を配る。担当者は「飼い主が高齢のためペットの面倒をみられなくなるなど、やむを得ない事情で預けてくるケースが多い」と話す。

 こうしたサービスが相次いで誕生する背景について、獣医師でペット食育協会の須崎恭彦会長は「近年、人間関係は殺伐としていて、近隣トラブルも多い。だから、従順で裏切らず、いつも飼い主の方を向いているペットを自分の子のように大切にする人がますます増えている。それで、ペットにも人と同じようなサービスを求めるようになっているのでは」と分析している。

増えるペット、広がらぬ狂犬病予防 中国で流行の兆し

2008/9/6 朝日新聞

【広州=小林哲】中国で狂犬病が流行の兆しを見せている。国内の感染者は96年以降の10年で約20倍に増えた。経済発展に伴いペットとして犬を飼う家庭が増える一方、予防接種が普及していないことなどが背景にある。中山大学公共衛生学院(広州市)の研究チームが英専門誌(電子版)で発表した。

 中国国内での狂犬病の人への感染は、50年代と80年代に2度のピークがあり、それぞれ年間、数千人規模の患者が出ていた。87年に政府が対策を強めたところ減り始め、96年には159人に。その後再び増加に転じ、06年は3279人に達した。増加の傾向は今も続き、感染者数はさらに増えるとみられる。

 研究チームの調査では、広東省の患者(03年と04年)のうち、正確な記録の残っていた244人の約6割が、感染直後に傷の消毒など最低限の治療を受けていなかった。適切な処置を受けたはずの6人全員も亡くなっており、ワクチンの品質などに問題があったとみられる。

 狂犬病は、アジアとアフリカを中心に世界で年間5万人以上の感染者が出ている。人から人へは感染せず、日本では撲滅されている。外国からの帰国者の感染例としては、06年にフィリピンから帰国した2人が発症したのが36年ぶりで、中国からの帰国者ではまだ記録がない。

 研究チームの陸家海・副教授は「一部の都市で飼い犬への予防接種の強制も始まっているが、全体としてはまだまだ対策が遅れている」と認める。日本の国立感染症研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「中国では犬には近づかず、もしかまれたら、すぐに信頼できる医療機関を受診して」と話す。

野鳥の会が湿地構想

2008/9/5 朝日新聞

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 羽田空港と川崎市を結ぶ連絡道路を新たにつくる「神奈川口構想」に疑問を投げかける形で、日本野鳥の会神奈川支部が代替案「多摩川河口ウエットランド(湿地)構想」を打ち出した。
 渡り鳥が河口を行き交う豊かな湿地帯にしようとする構想で、神奈川支部は4日、神奈川口構想を進める県や川崎市、国土交通省などに、要望書を出した。(斎藤健一郎)

 野鳥の会によると、多摩川河口は干潟が広がり、絶滅危惧(きぐ)種に指定される約20種の渡り鳥が確認されている。

 川崎市が神奈川口構想の要と位置づけ、大規模開発を予定する羽田空港対岸の川崎区殿町3丁目の砂礫(されき)地には、06年に絶滅危惧種のコアジサシが500羽以上の営巣地をつくるなど、干潟の貴重な自然環境が今も残る。

 野鳥の会は、このまま神奈川口構想が進み、川を横切る橋ができれば、干潟の環境が変わり、生態系に影響が出ると懸念する。そこで、開発一辺倒の構想の対案として打ち出したのが、ウエットランド構想だ。殿町3丁目地区と川を区切る堤防の一部をくりぬいて水の流れを入れ、入り江(ワンド)を造成、水深が深い場所ではカモなどが繁殖、越冬地として利用できるようになるという。

 湿地や砂礫地にはサギ類が集まり、コアジサシの大規模繁殖地に。水質浄化機能のあるヨシが生い茂った場所には、トビハゼが行き交い、鳥の隠れ場にもなる。自然が再生すれば河口でのアサクサノリ漁業も再生し、潮干狩りも楽しめる環境が戻るのではないか、と予測している。

 野鳥の会神奈川支部の石井隆・副支部長は「環境に影響が大きい神奈川口構想に必要性があるのか、疑問に思う」としたうえで、「連絡道路建設で自然が破壊されれば、もう元には戻せない。道路をつくらず、湿地帯をつくる我々の構想を、関係機関にぜひ検討してもらいたい」と訴えている。

オーストラリアの猫、飼い主の育毛剤なめて生死さまよう

2008/8/13 ロイター

 オーストラリアでペットの猫が飼い主の頭に塗られた育毛剤をなめて瀕死(ひんし)の状態になったことを受け、獣医師らは13日、人間の使う育毛剤が動物に与える危険について警告した。

 猫の「ルナ」はふざけて飼い主の頭をなめているうちに高血圧の治療薬として使われるミノキシジルを含んだ育毛剤を摂取。心不全を起こし、生死の境をさまよった。

 ルナを治療したシドニーの獣医、ケン・コックウィル氏はシドニー・モーニング・ヘラルド紙に対し、育毛剤に含まれる成分が「猫はもちろん犬に対しても有害となる可能性があることを認識したほうがいい」と述べた。

ペットフードの値上げ広がる 原材料高騰で

2008/8/1 日経新聞

 ペットフードの値上げが広がり始めた。業界2位のユニ・チャームペットケアは9月から、犬用のドライフードなど約170品目で価格を据え置いたまま容量を1-2割減らす実質値上げを実施する。中堅の日本ペットフード(東京・品川)は8月から主力製品の半数弱の価格を初めて1-2割上げる。原材料の高騰に対応する。

 ユニ・チャームペットケアの実質値上げは昨春(90品目)に続き2度目。

 日本ペットフードは犬用ドライフードなど40品目の出荷価格を上げる。主力の「ビタワン8kg」の実勢価格は約200円上がって1700円程度となる見通し。大手のネスレピュリナペットケア(神戸市)も9月出荷分から猫用「モンプチ」4缶パックの9品目の出荷価格を上げる。

 最大手のマースジャパンリミテッド(東京・目黒)は3月に、一部商品の出荷価格を引き上げた。今後、値上げする企業が続くとみられる。

「犬猫屋敷」近隣トラブル2千件

2008/7/17 朝日新聞

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 多数の犬や猫を飼い、近隣に迷惑をかけるトラブルが、2年間に全国で少なくとも2055件起きていた。朝日新聞社の自治体アンケートでわかった。100匹以上の犬を飼う例も32件あり、大半が狂犬病予防のワクチンを接種していなかった。飼育数の届け出制など対策をとる自治体は34に上った。環境省は初の全国調査を始めた。

 全国の都道府県、政令指定市、中核市、東京23区など保健所のある計134自治体にアンケートを送り、すべてから回答を得た。複数の犬猫飼育で苦情が寄せられた発生元の件数は、過去2年間に犬で1089件、猫で966件あった。これらは氷山の一角とみられる。

 10匹以上飼っている場合の飼い主について質問したところ、倒産するなどしたペット業者か、むやみに犬や猫を拾って繁殖させている個人が大半だった。住民からの苦情は鳴き声、悪臭などさまざまで、ゴミ屋敷のような不潔な場所での飼育例も多くあった。

 また、放し飼いの犬が通行人をかんだり、農作物を踏み荒らしたりする被害も報告されていた。国や自治体は、こうしたトラブルを「多頭飼育問題」と呼んでいる。

 広島市ではペット業者が犬約540匹を飼育、死体もずさんに処理していた。大半の犬は狂犬病予防のワクチンもされていなかった。宮城県蔵王町では個人が犬205匹を飼いきれなくなり、保健所で引き取った。

 15自治体が条例を制定・改正し、飼育数の届け出制や繁殖制限などを導入していた。佐賀県は犬猫を6匹以上飼うときは届け出を義務づけ、違反者には5万円以下の罰金を科すといった内容。茨城県、山梨県も届け出を義務づけ、鳥取県は10匹以上の飼育を認めない禁止区域を設定できるようにした。

 さらに、独自の飼育指針や手引書づくりなどの対策をとる自治体が、検討中も含めて14自治体あった。

 都道府県レベルでは、30都道府県が動物愛護法に基づく「動物愛護管理推進計画」で「多頭飼育」問題を取り上げ、繁殖制限や指導などの対策を盛り込んでいた。埼玉県は飼い主の心のケアが必要だとして、精神保健担当部局と連携、解決をめざしている。

 環境省も今年度に入って、発生状況、自治体の取り組みなどを調べ始めた。

フン害止まらぬ小田原城址公園

2008/7/13

 犬の立ち入り禁止を検討 ~観光シンボルを汚さないで~

 小田原市城内の小田原市城址公園で、周辺住民らが散歩させる犬のフンによる被害が後を絶たず、管理する同市(加藤憲一市長)では、公園内の犬の立ち入り禁止を検討している。史跡を目当てに訪れる行楽客が踏むケースも見られ、観光面で城下町のイメージダウンにつながる恐れが考えられる。警告の看板を立ててから2週間ほどたつが、フンの数が減る気配は感じられない状況。市では、「城址公園は小田原の観光シンボル。フンの持ち帰りにどうか協力して欲しい」と、犬を散歩させる市民に呼びかけている。

小田原市の鳥・コアジサシ「不在の危機」

2008/6/25 朝日新聞

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 小田原市の鳥・コアジサシが「不在の危機」を迎えている。例年この時期、酒匂川河口に近い保護区には、数百羽やってくるが、今年はまだ姿を見せていない。このため、恒例の子育て観察会「ヒナまつり」が初めて中止になった。天敵のチョウゲンボウが付近にすみ着いたことが、飛来減に大きく影響しているらしい。
 渡り鳥のコアジサシは、オーストラリアから飛来し、東京湾経由で各地へ分散するとされる。県内では横浜市、相模川、酒匂川など海に近い砂地や小石のあるところを好んで産卵、子育てをする。

●酒匂川の中州に  

 酒匂川には例年、4月初めごろやってきて、5月に産卵する。ヒナは飛び方を習い、7月中旬に逆のコースで親子の群れで帰る。
 酒匂川の中州に集まることから、小田原市は95年に公募で市の鳥に指定。飯泉取水堰からJR鉄橋までの13ヘクタール余りを保護区「コアジサシの郷(さと)」にした。野鳥愛好家や市民が産卵しやすいように小石を敷いたり、小学生が作ったおとりの粘土デコイを置いたりして、営巣を誘ってきた。

●昨年ヒナがゼロ

 日本野鳥の会神奈川支部西湘ブロックは、足柄大橋(開成町・大井町)~河口のほぼ10キロの間で飛来調査をしている。95年は約700羽がやってきて、ヒナ約200羽が親鳥とともに飛び立った。00年~02年は250~200羽(飛び立ったヒナ52~30羽)に減り、増減はあるものの03年以降、飛来数が90羽に減った年もある。それが昨年はついに飛び立ったヒナがゼロ、親だけで帰った。
 野鳥の会西湘ブロックのコアジサシ保護のプロジェクトチーム代表・頼ウメ子さんは「7~8年前にタカの一種のチョウゲンボウが河口近くにすみ着いて、ヒナを捕食するようになった」と指摘する。チョウゲンボウは保護区内のJRの鉄橋に巣を作り、多い時で、つがい10組がコアジサシを狙ったという。
 また、かつては河川工事で川砂が積まれコアジサシが産卵しやすかったが、工事が少なくなり草が生えて砂の裸地が少なくなったことなど環境が変わったことも飛来数が少なくなっている要因という。

●人工営巣地拡大

 市は昨年から西湘ブロックの協力で、河口にある寿町終末処理場の下水道管理センター屋上に白い小石を敷くなど人工営巣地を設けた。ここなら川の増水でヒナや卵が流される心配がない。今年は面積を倍の20平方メートルに広げた。「でも様子を見にきたが、居着かなかった」という。
 本来なら今、ヒナはよちよち歩きで、オス親は相模湾で捕った小魚を与える姿が観察できた。96年から続いていた子育て観察会には小学生の親子ら20~30人が参加していた。しかし、市は「飛来が確認されない」として急きょ28日に予定していた観察会の中止を決めた。
 頼さんは「えさの魚類の減少をふせぐため専門家の意見をきく。川を管理する県と話し合い、中州の減少への対策が必要」などとして、積極的な保護策を今後も訴えていくという。

白戸家のお父さん、カイくん写真集第2弾

2008/6/13 日刊スポーツ

 ソフトバンクの携帯電話CMの「白戸(ホワイト)家のお父さん」として人気の北海道犬、カイくん(雄4)のセカンド写真集「カイくんのひとりごと2」(ワニブックス)が21日に発売される。2月発売の第1弾は、動物写真集としては異例のスピードで増刷を繰り返し、3カ月で5万部に到達。年内の10万部突破も可能な勢いで、第2弾も制作された。

 前作はカイくんが都内の名所を案内する内容で、ギャルの聖地・渋谷109やセンター街、六本木などを歩き、美容院やスポーツジムも体験。一転して今作はインドアモードで「家族愛」をテーマにした。日曜日、自宅でビールを引っかけたり、ワンタッチで将棋を指したり、体重計に乗ってメタボ腹を気にしたり…と、80ページにわたり、休日のお父さんになりきっている。

 日刊スポーツに熱心に視線を落としている写真も掲載されている。素顔はおとなしい性格だというカイくんだが、興味を抱いたものには触りたがるという習性があり、毎朝、ニッカンに手を伸ばしているようだ。

 カイくんは昨年6月にソフトバンクのCMに登場。CM総研が調査した、昨年度のCMタレント好感度調査でキャラクター部門NO・1に選ばれた。新規参入ながら売れ行き好調の携帯電話も王貞治監督のホークスも、ソフトバンクはワンちゃんが主役だ。

ペットで地震予知 異常行動の情報をメールで収集・分析

2008/6/6 MSN産経ニュース

 ペットのイヌやネコの異常行動を市民からリアルタイムで集め地震予知につなげる試みが、早ければ2009年にも関西の最大2府6県でスタートする見通しになった。関西の経済界と大学が、専門の情報拠点を共同で設立し、市民からの携帯電話メールでペットの異常行動情報を収集。報告が時間的・地域的に集中した場合、インターネットなどを通じて告知し地震発生に対する注意を促す。地震発生直前に動物が異常行動を取る多くの例が報告されているが、広域的な情報収集で事前警報を出す大規模システムは国内初だ。

 プロジェクトの推進主体は、関西経済同友会や大学など関西の産学官で構成する科学技術振興組織「関西サイエンス・フォーラム」(会長・秋山喜久関西電力相談役)。情報収集の専門組織「地震宏観情報センター」(仮称)を設立し活動の拠点とする。情報センターの規模や組織形態などの詳細は今後詰めるが、関西電力や大阪ガスなど関西の主要企業を中心に資金を拠出。国にも09年度予算で研究支援を求める方向で検討を進めている。

 ペットの異常行動情報収集の対象地域は、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県だが、三重県、徳島県にも拡大する方向だ。対象地域の住民に、ペットのイヌがほえ続けたり床をかきむしるなどの異常行動を取った場合に、携帯電話のメールで動画や写真、テキストなどの報告を寄せてもらうよう呼びかける。

 集まった情報はセンターのコンピューターに蓄積して分析。短い時間の間に大量の報告が集まったり報告が一定地域に集中した場合には、インターネットなどで情報を告知する。ただ、実際に地震が発生する可能性については言及しない方針だ。

 これに続き、異常行動を監視する対象をイヌやネコから魚類に広げ、関西地域の水族館や動物園、水産関係団体などを対象にした情報ネットワークづくりを進める計画だ。情報センターでは、動物の異常行動のほか、電磁波や気象の異常についても情報を収集する。

 関西サイエンス・フォーラムは、1995年の阪神・淡路大震災を機に動物の地震予知能力に関する研究を続けており、これまで調査したイヌの約2割、ネコの約3割が同震災の直前に異常行動を取ったという。

迷子になったヨウム

2008/5/22 朝日新聞

 千葉県流山市で迷子になったインコの一種でヨウムの『ヨウスケ』くんが、自分の名前や住所をしゃべった事がきっかけで、無事に飼い主のもとに戻った。
 今月の6日、民家のフェンスに止まっていて流山署に保護された。初めは口をつぐんでいたが、緊張がほぐれたのか次第に「コンニチハ」とあいさつしたり、「はとぽっぽ」の童謡を歌ったり。
 「ナガレヤマシ・・・」と番地まで正確に話し、19日に飼い主に引き渡された。朝から「早く起きなさい」と口真似をする日常に戻っているそうです。

かわいい鑑札 愛犬おしゃれに

2008/4/17 日本経済新聞

 狂犬病予防法で定められている飼い犬の「鑑札」のデザイン変更に乗りだす自治体が相次いでいる。デザインにある程度の自由が認められ、犬型にしたり、プロにデザインを委託したりと手法はさまざま。日本では見られなくなった狂犬病も、海外ではなお死者の多い伝染病。チワワなど小型犬の流行もあり「大きすぎ」「かっこ悪い」と不評の声も多かったが、迷子になった際の名札代わりになることから関係者は「かわいらしさで飼い主の関心を高めたい」と話す。

象のうめ子 日本最高齢

2008/04/18

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 小田原城址公園の象のうめ子が現在61才で国内の象の飼育としては最高齢となりました。
 うめ子は昭和25年に推定年齢3才で城址公園にやってきました。
 象の寿命は70歳といわれています。

「消えゆく無認可共済」

2008/3/6 朝日新聞

 保険に似た商品を販売する「無認可共済」が4月から、原則として新しい契約を取れなくなる。全労災やJA共済などの「制度共済」「認可共済」と違って法的な根拠がないことから行政の監督が及ばず、勧誘や支払いをめぐるトラブルが相次いだためだ。
 「アニコム損害保険」は昨年暮れ、無認可共済出身で初の保険会社免許を取った。ペット用共済では契約数トップだったが、共済時代より保険料は値上がりした。他社と競争上、保険料の設定が悩ましいという。無認可共済時代には一部に悪質な業者もいたため獣医師、飼い主らの不信感は残るが、ペット数増加や動物の診療費の高額化を背景に、ペット保険への期待は大きい。

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